あの日の約束、最後の一歩。
「 潤、どこ行くの? 」
黙々と歩く潤に声を掛ければ
へらっと笑いながら振り返って、
「 小さい頃よく行ってた
海?みたいなところ 」
「 え、あれって海でしょ? 」
「 海なの!? 」
海岸沿いを2人で歩きながら
他愛のない話をしていた。
地元の人ならきっと
気付いてる私たちの
秘密の場所。
小さな洞窟の向こうに広がる
綺麗な砂浜と、海。
最初は湖だと思ってたけど
高校生になってよく考えたら
海だってことに気付いた。