あの日の約束、最後の一歩。




「 すごいね、潤くん 」




星が落ちてきそうだね。って
私が言うと、潤は私の手を
きゅっと握った。




「 ながれぼし、ないかなぁ? 」




きょろきょろとどこかの星が
流れないかと見ていたら




「 なにをおねがいするの? 」




ぼくもさがすよ。って
立ち上がって探し出した潤が
すごくかっこよく見えた。




星の光を反射した海は綺麗で
そのおかげもあってその時の
私には潤が光って見えた。




「 潤くんの、およめさんに
  なれますように 」




きゅっと手を握り返して
潤に笑いかけた。




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