一緒に暮らそう
 紗恵は久しぶりに四駆の助手席に乗った。
 帰ってくる頃には入浴時間が終了してしまうだろうけど、それでも構わなかった。

 彼は夜の道路を運転して、峡谷沿いの県道に向かった。
 それから彼は人気のない木立の下に車を停めた。

 そこで二人はお互いの口唇を重ねた。
 車の中でお互いの感触を確かめあっている内に、いつの間にか日付が変わっていた。
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