一緒に暮らそう
ティータイムと深い話
「よお、紗恵ちゃん。あんた元気になったな」
　翌日。食堂のテーブルを拭いて回っていると、入居者の中山さんに声を掛けられた。
「何ぞ、ええことあったんか」
「ええ。わかります？」
「あんたはすぐ顔にでるさかい。彼氏と上手くいってるんやな」
　中山さんがにやにやして言う。
「はい」
　紗恵がはにかんだ笑みを浮かべる。
「中山さん。ちょっとお茶に付き合ってくれませんか」
「ええよ。あんたみたいな素敵なお嬢さんとなら、喜んで付きあうわ」

　二人はホームの談話ルームに行った。

　二人はソファに座る。部屋の中では他の入居者が思い思いにくつろいでいた。
　紗恵は食堂から持ってきた器に和菓子をのせ、湯飲みに緑茶を注いだ。
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