一緒に暮らそう
メインストリートを突き当たると、右手には図書館、左手に高い時計台があった。新多は紗恵を時計台の真正面に連れてきた。
茶色い時計台の上方には、花の形をした大きな時計が付いている。なんでも、この大学のシンボル的な建物らしい。改めて、自分の恋人が超一流の学府を出た事実を紗恵は実感した。
「立派な建物ね」
「うん。中にはイベントホールとか、学生協、飲食店が入っている」
「学生協って?」
「高校でいう購買部のことだよ。売店」
「ふーん」
大学に行っていない紗恵には、キャンパスライフ特有の用語がわからない。でも、そんなことではもう気後れを感じなくなった。彼に自分の知らない世界があっても、それはそれで構わないのだ。二人にはそれとは別にお互いに共有する世界があるのだから、それで良いのだ。相手の過去の全てを知って共有することなんかできないのだから。
ちょうどいい時間になったので、二人は時計台の向かいにあるカフェで昼食をとることにした。
茶色い時計台の上方には、花の形をした大きな時計が付いている。なんでも、この大学のシンボル的な建物らしい。改めて、自分の恋人が超一流の学府を出た事実を紗恵は実感した。
「立派な建物ね」
「うん。中にはイベントホールとか、学生協、飲食店が入っている」
「学生協って?」
「高校でいう購買部のことだよ。売店」
「ふーん」
大学に行っていない紗恵には、キャンパスライフ特有の用語がわからない。でも、そんなことではもう気後れを感じなくなった。彼に自分の知らない世界があっても、それはそれで構わないのだ。二人にはそれとは別にお互いに共有する世界があるのだから、それで良いのだ。相手の過去の全てを知って共有することなんかできないのだから。
ちょうどいい時間になったので、二人は時計台の向かいにあるカフェで昼食をとることにした。