Clumsiness+2+



「光梨…幸せになれよ。
東間、光梨のこと好きだから。
すげー嫉妬されたし(笑)

…最後に。」



そう言って祐くんの唇があたしに触れた。


それは、付き合っている時果たせなかった

最初で最後のキス。


唇じゃなくて、おでこへの
涙で濡れたキス・・・




いつか、祐くんと
思い出を笑って話せる日が来るのかな。



卒業式の日

上手く笑えなかったけど


やっと今日、2人の思いが通じたんだねー…。



祐くん、ありがとう。

いっぱいいっぱいありがと。



静かに立ち去った祐くんの背中に

小さな声で、つぶやいた。



「大好きだったよ…祐」






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