Clumsiness+2+




東間くんは

あたしを惹きつけては離して

離しては惹きつける。


だからたちが悪い。



痛いくらい切ない声で言われても

冷静に考えられるほどに

冷え切ったあたしの恋心。


信じて、傷つけられた。


その傷はあまりにも深い。





「…東間くん、衣装似合わないって言った。ありえないって。

すごい悲しかったんだから。

まぁそうだよね、あたしは都合の良い女だもん。

東間くんはあたしのことなんか
全然見てないし、どうでもいいんでしょ?

だったら来ないでよ…

期待を持たせるようなことしないで!」




苦しいの。

好き、大好きだけど

あなたのそばがツラい。



でもね、あのときみたいに

あたしからは告げないから。


東間くんのプライドもあるだろうしね…




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