【完】君と流れ星を。
「先生には、野郎の部屋から出てきて浮かれてるような顔は見せないで欲しいなぁー」
「……っ!誤解です!誤解!」
先生はにやにやと笑っている。
「違うんです。澤田くんとあんまり話したことなくて、それで、えっと、少しだけど話せて良かったなって思って……」
「ふぅん」
冷たい反応をされて、話をどう続けていいかわからず私は黙り込んだ。
「あいつのこと好きになっちゃった?」
え?!
「まあ、あいつかっこいいしなぁ。あいつだってお前のこと意識してないわけじゃないぞ。きっと」
「ち、ちがっ!!!!」
「これから夏だし、いいよなー若いって」
「ち、違います!!!」
私が好きなのは、先生なのに……。