【完】君と流れ星を。
こうして見上げている間に私は雲のようなものが、細く長く空にかかっていることに気がついた。
「雲がかかってるんですか?」
私は海斗先輩がいるであろう方向に話しかける。
「ああ、あれが天の川だよ」
「え!え!!私、初めて見た!」
「まだ春だからなー雲みたいに見えるんだよ。夏になるともっとはっきり見えるんだけどな」
先生の声。
薄くたなびくような天の川は、流れの穏やかな川そのものに見えて、たしかに名前の通りなんだなと私は妙に納得した。
「そういえば、大島先輩はどうしたんですか?」
「写真を撮るからって言って、ちょっと離れたところに行ってるよ。ここだと光が入っちゃうからね」
たしかにこの空をまるごと残せたら素敵だろうな。
そう思って頭に浮かんだのは先生が見せてくれたプラネタリウムだった。
「雲がかかってるんですか?」
私は海斗先輩がいるであろう方向に話しかける。
「ああ、あれが天の川だよ」
「え!え!!私、初めて見た!」
「まだ春だからなー雲みたいに見えるんだよ。夏になるともっとはっきり見えるんだけどな」
先生の声。
薄くたなびくような天の川は、流れの穏やかな川そのものに見えて、たしかに名前の通りなんだなと私は妙に納得した。
「そういえば、大島先輩はどうしたんですか?」
「写真を撮るからって言って、ちょっと離れたところに行ってるよ。ここだと光が入っちゃうからね」
たしかにこの空をまるごと残せたら素敵だろうな。
そう思って頭に浮かんだのは先生が見せてくれたプラネタリウムだった。