【完】君と流れ星を。

――
―――――


『幸にい、ゲームしようぜ』


『ダメ!』


『梨紗には聞いてない』


『幸にいは受験生なの。邪魔しちゃダメだって』


『そういうお前は何でここにいるわけ?』


『そ、それは……』


勉強机に向かってた幸にいがゆっくりこっちを振り返った。


『あーもう、お前らうるさい!』


『『ご、ごめん……』』


俺と梨紗は怒られて小さくなる。


『いっくんのせいで怒られた!』


『は?大体お前が――』


俺は氷のような視線を感じて幸にいの方をちらり振り返る。

あ、やばい。怒らせたかも。
< 173 / 497 >

この作品をシェア

pagetop