【完】君と流れ星を。
「あ、そっか。説明してないのにごめんね!」
「いえ、こちらこそわからなくてすみません」
申し訳ない気持ちでいっぱいの私に、海斗先輩は優しく笑いかけてくれる。
「プラネタリムって行ったことある?」
「小学校の頃、社会科見学で行きました」
「星の解説をしてた人がいたでしょ?」
「そう言えば、お姉さんが神話とか話してくれました」
「その原稿を作って欲しいって思って」
「…………え?!」
先輩のにこにこした笑顔。
反則なくらい素敵な笑顔。