【完】君と流れ星を。
「でも私、完全な素人ですよ?星の名前なんて全然…」
「だからだよ。勉強するつもりで頑張ってみない?もちろん手伝うから」
「ね?」なんてダメ押しの言葉を言われて、私は「頑張ります」とぎこちない笑顔で答えるしかなかった。
ミーティングが終わった後、寮に戻らず図書館に向かう。
星の本でも借りて予習しないと……。
「どこいくんだよ」
ふいに後ろから聞こえた声は澤田くんのものだった。
「図書館に星の本を探しに行こうかと」
「貸してやろうか?」
「え?!澤田くん持ってるの?」
「なんだよ。俺が持ってちゃ悪いのかよ」