【完】君と流れ星を。
「えっと」
「紗奈、おいで」
慎重な足取りで数歩進んで、残りの1歩は勢いをつけて俺の隣におさまる。
「どう?」
「結構いい感じですね!」
緊張してるのか、目を合わせないまま彼女は言う。
こんな態度がなおさら、俺の気持ちを加速させているなんて、きっと夢にも思わないんだろうな。
空いている左手で彼女の肩を引き寄せてみる。
さらに固まる表情。
もっと近くで見たいんだ……。
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