【完】君と流れ星を。
そんな気持ちを押さえつけながら、彼女の頭を撫でてみる。


「せ、せんせ……」


「ん?」


「昼休み終わっちゃう」


「戻れば?」


わざといじわるを言ってみる。

反応を確かめたい。


こんな幼い表現でしか接することができないんだ。


彼女は何も言わずに急に俺の目を見る。


どきっていう漫画みたいな効果音が体全体に響いた。


そんな目で見るなよ……。
もっと、触れたくなる。
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