【完】君と流れ星を。
「あ、あのね、どうしたら先生ともっと一緒にいられるかなぁ」
「うーん、そうだなぁ……あ、紗奈さ、プラネタリウムやるとか言ってなかったっけ?」
「言ってたけど?」
「うまくできそうなの?」
正直なところ、本は読んでいるだけで、説明するなんてレベルには程遠かった。
「正直、行き詰ってる」
千尋は何かを企むような笑みを浮かべた。
「それだよ、それ」
「え?」
私には千尋が意図することがさっぱりわからない。