【完】君と流れ星を。
うわっ、言っちゃった。

思わず閉じてしまった目を、そぉーっと開く。


「海斗じゃなくて、俺に?」


いじわるな質問。


「海斗に聞けばいいのに?」


「せ、先生に教えてもらいたいから……」


もう先生の方、見れない。
私、絶対、顔真っ赤だし。


「……こっちおいで」


下を向きながら、先生が座っているソファのそばまで歩く。

最後の一歩は手を掴まれて引き寄せられた。


「……っ!」


倒れるようにして、先生の腕の中におさまる。
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