【完】君と流れ星を。

『だから、梨紗、ちょっと寝な?』


『……うん』


梨紗にしっかり布団をかけて、ほんの数回だけ頭を撫でた。



しばらくすると、ベッドからは規則正しい寝息が聞こえてきた。

安心したような表情。


俺は少しでも役に立った?


椅子を引き寄せて、腰を下ろしてからじっくりと微動だにしない梨紗の寝顔を眺める。




そうしてたら急に、
ホントに突然、



失恋したんだ、って思った。
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