【完】君と流れ星を。
とりあえず寮を出たものの、学校まで向かう道を進まずにちょっと遠回りしてみる。

私は器用じゃないし、うまく振舞えないのは分かりきってるもんなぁ……。


「おい、そっちは学校じゃないぞ」


後ろからかけられた声にびっくりして固まる。

声をかけてきたのは澤田くんだった。


「そんなに驚くことかよ」


澤田くんは呆れたように笑った。


振り向いた私の顔をじっと見つめる視線に耐えかねて、私は視線を外す。


「……なんかあったの?」


ほら、簡単にバレちゃうんだって。
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