【完】君と流れ星を。
これから私は、先生のことをまったく知らない自分を後悔することになる。
おかしいと気付くまでに時間がかかったのは、夏休みのせいだった。
部活は週に1回あるだけだし、頑張ったおかげで補習の授業もない。
そんな週1回の部活だって全員そろうわけでもなかったし、そこに先生の姿がないことも、残念には思ったけど、特に不思議ではなかった。
違和感を覚えたのは、図書館に本を返しに行くために学校に行った日のことだ。