【完】君と流れ星を。
そらされたままの視線。

視界に入るために部屋の奥まで移動して、無理やり先生と目を合わせる。


「……何がどうしたんだ?」


「なんで避けるんですか?私のこと嫌いなら嫌いでいいんです。理由が知りたい」


もう苦しくて仕方ないこの気持ちから解放して欲しかった。

ハッピーエンドじゃなくても、終わりの見えない場所にいるのは限界だった。


「嫌いじゃないよ。そんなんじゃないんだ……ただ……」



先生は少し悲しそうな表情で、静かに立ち上がった。
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