【完】君と流れ星を。
今、押し倒されてる?



強めに握られた手首が少し痺れた。

見たことのない角度から見る先生の顔。


私はこんな状況なのに、その顔に見とれていた。



息が耳にかかる。

耳の後ろから首筋を唇が這って、くすぐったいような感覚に身じろぎする。



制服のリボンに手がかけられたところで、私は目を閉じた。



だって、先生ならいいもん。



ホントは初めてのキスも先生がよかったな、なんてそんなことも考えていた。
< 335 / 497 >

この作品をシェア

pagetop