【完】君と流れ星を。

「お前、晩飯はちゃんと食ったか?」


「あ、はい。食べました。先生は?」


さっきの恥ずかしさから先生から少し距離をとって椅子に座る。

先生はいつもの椅子に座って、タバコに火をつけた。


「俺の晩御飯はコレ。それとコレ」


そう言ってタバコと汚れたマグカップを指差して笑った。


なんだか私は先生を放っておけない気持ちになって、締め切られたままのカーテンと窓を開けた。


先生は私の突然の行動に驚いて、私の方を見るだけで何も言わない。


母性本能?

先生に対して失礼かな。

でも、なんかこう……ほっとけない!
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