【完】君と流れ星を。
何で気がつかなかったんだろう。


先生もこの学校の卒業生だって知ってたし、歳も大体知ってた。

お母さんの名前が『りさ』だって忘れるはずもない。


でもまさか。

まさか、先生とお母さんが知り合いだったなんて。



私はもう一度写真を見る。

3人は仲が良さそうに寄り添って少し照れたような笑いを浮かべている。


私はアルバムが入った箱をひっくり返して、手当たり次第にそれを開いていった。



お母さんがセーラー服を着ている写真……中学生の頃かな?

数枚ページをめくると、やっぱり先生が写っている。


もっと昔の写真にも。



もしかして、私が生まれてからの写真にも?
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