【完】君と流れ星を。


パンパンパン

花火の音がして、校内が一段とざわめく。


「ただいまより汐陵高等学校の文化祭を開催します」


放送部のアナウンスの後、校庭では吹奏楽部のファンファーレが鳴り響いた。


「プラネの1回目は10時からだね。紗奈ちゃん大丈夫?」


「あ、はい!」


海斗先輩の言葉を聞いたらいきなり緊張してきた。

し、知らない星座とか聞かれたらどうしよう……。


くすっと笑い声をもらした海斗先輩が私に微笑みかける。


「大丈夫だよ。大島くんが一緒にいるから。わからないことがあったら彼にバトンタッチすればいいよ」


「そ、そうだよ。藍原さんは、げ、原稿に集中してて」


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