【完】君と流れ星を。
私は流し台の方へ向き直って、腕まくり。

流しに溜まったものを食器とごみに分類してさっさと片付けだした。


「藍原……?」


先生が驚きながら私の姿を目で追っている。


「私、片付けは得意なんです。祖母に仕込まれましたから!」


10分後には何とか正常と言えるくらいまで片付いた。
流し台だけだけど。


「……驚いた。この流し台ってこんなに広かったんだな」


先生のコメントに私は思わず吹き出してしまう。


「先生が散らかしたんでしょ!」


「それもそうだな」


先生は照れ笑いをした。
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