【完】君と流れ星を。
息が耳にかかる。

私を抱く力が強くなる。

心臓が壊れそうなくらいドキドキしてる。

触れられた背中や腕が熱い。



「色々考えたけどさ、俺、決めたから」


グラウンドから吹き上げる風は冷たく頬に触れる。




「紗奈が好きだよ」




「っ……!」



ねぇ、先生、何言ってるの?



「でも、今度は紗奈が迷ってる」


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