【完】君と流れ星を。
「私とお母さんって似てますか?」
「似てない」
即答する先生の言葉が力強くて、私は何も言わずに前を向いた。
振動とエンジン音が心地よく響く。
車はどんどん暗い山道を進む。
1時間くらい走った後で、何の前触れもなく車が止まった。
「はい、到着」
わけもわからずに外へ出る私の目に飛び込んできたのは、満天の星空だった。
「わぁ……」
「合宿場所に比べれば明るいけど、なかなかのもんだろ?」