【完】君と流れ星を。

「ひゃっ!」


考えていたらいきなり体が宙に浮いて、私は変な声を上げてしまう。

不安定な体勢に思わず、先生の首に手を回した。


これは、もしや……お姫様抱っこって呼ばれているもの?


急展開に頭がついていけず、ただただ恥ずかしい。



ソファに降ろされて、ブレザーがあっさりと脱がされる。


私はその慣れた手つきに嫉妬する。

こんな風に思うのも私が子供だから?



シャツのボタンがひとつ、ふたつ……はずされていく。


私はぎゅっと強く目をつむった。
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