【完】君と流れ星を。
先生はうなずいて、私の頭をなでてくれる。
それだけで私の不安はどこかに飛ばされてしまった。
「まあ、最近かまってやれてなかったしな。特別にお願い聞いてやるよ」
突然そんなことを言われ、戸惑う私の顔を覗き込む目は優しくて、それでいてやっぱり少しいじわる。
「ないの?お願い」
「……キスしてほしい」
恥ずかしさのあまり消え入りそうな声しか出せなかった。
「それだけでいいの?どこかに行きたいとか、あれ欲しいとかは?」
私は顔を左右に振った。
だって、本当に何もいらないから。
今はそれだけで十分だから。
それだけで私の不安はどこかに飛ばされてしまった。
「まあ、最近かまってやれてなかったしな。特別にお願い聞いてやるよ」
突然そんなことを言われ、戸惑う私の顔を覗き込む目は優しくて、それでいてやっぱり少しいじわる。
「ないの?お願い」
「……キスしてほしい」
恥ずかしさのあまり消え入りそうな声しか出せなかった。
「それだけでいいの?どこかに行きたいとか、あれ欲しいとかは?」
私は顔を左右に振った。
だって、本当に何もいらないから。
今はそれだけで十分だから。