【完】君と流れ星を。
映像が始まってすぐに先生は教室を出ていく。


私もすぐに出たらまずいよね。ちょっと時間を置いて……。


私はできるだけゆっくり1から100まで数えて、音をたてないように席を立った。


実験室は遮光カーテンのせいでかなり暗いし、気付かれにくいとは言え、最大の難関はすぐそばにある。


「ん?紗奈どうしたの?」


「ちょっと、トイレに……」


「そっか」


千尋、ウソついてごめんなさい!

これ、先生が悪いから!全部先生のせいだからね!
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