【完】君と流れ星を。

「え?バタ……?」


「何でもないよ」


先生は急に私の腕をつかむと強く引き寄せた。

そして、ぎゅっと包み込まれるように抱きしめられる。


「せんせ?どうしたの?」


「うん。ちょっと充電」


耳のすぐそばで囁かれる言葉は、甘くて、くすぐったい。


「……もしかして、この為に呼び出したんですか?」


「うん」


うん、って……
嬉しいけど、嬉しいけどね。私の緊張感は一体なんだったんだろ。
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