【完】君と流れ星を。
少しずつ頭がぼーっとして、まるで熱がある時みたい。


隣の部屋にみんないるのに、こんな……。




シャツのボタンを4つ目まで外して、先生は手を止めて私の胸元を見つめる。


「これ、絶対、裕子に見られないようにしろよ」


先生がこれと言ったのは、先生がくれた指輪だ。

さすがに指にはできないから、ネックレスにしている。


「裕子先生に?」


「ああ。……それさ、選ぶ時に裕子に相談したんだ。そういうの全然わからないからさ」


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