【完】君と流れ星を。
「でもさ、あの二人ならお似合いだよね。北大路先輩には勝てそうにないもん」
千尋はそう言いながら、はぁっとため息をついた。
「ほんと、絵になるね」
……ん?
もし本当に付き合ってるとしたら、タイピンなんか届けて誤解されなかったかなぁ?!
急に不安になった私は部活のときにさりげなく海斗先輩に聞いてみることにした。
「紗奈?どうかした?」
千尋は私の顔をのぞきこんで、不思議そうな顔をした。
「なんでもない!授業始まるから席に戻るね!」
千尋はちょっと納得できないという顔をしながらもうなづいた。