社長!好きです!
辞令?またですか?
「和~、こっちこっち。」
お昼の食堂―――
端っこのテーブルで加崎が手招きしてた。
またあいつ?
お昼ぐらい落ち着いて食べさせてよ。
とか思いつつも
この間の歓迎会で結局
加崎に幹事を任せてしまったから
借りがあって無視もできない。
「また、手作りお弁当?
すごいね毎日。」
椅子に座りながら加崎のお弁当を覗き
その立派さに感心してしまう。
二段重・・・
やっぱり男だから量は半端じゃない。
そう・・・そうゆうとこはちゃんと男だ。
「自分で作ってるとか言っちゃって、
実は、彼女が作ってくれてるんじゃないの?」
とか
あり得ないと分かっていながら
ジョーダンで言ってみた。
ら・・・
「ちゃんと自分で作ってるわよ!
毎日二人分。」
加崎がしっかり否定した。
けど・・・
あれ?
今
言ったよね?
『二人分』って・・・空耳じゃないよね?
え?なに?なに?なに?
それってど~ゆうこと?
気になる、気になる、すっごく気になる!