社長!好きです!

社長のあとから社長室に入りドアを閉めると・・・


「掛けなさい。」


社長はソファーにサッサと座り

腕組し足を組んで



さっきまでは無表情を装ってたのに


今現在は

すごい不機嫌な顔して

私にもソファーに座るように言った。



こんないつもに増して
感じ悪い社長と向かい合って座るなんて・・・



思いながらも

素直に正面のソファーに座り

社長が話し出すのを待った。



「久利生さん、
君は従姉妹と一緒に住んでるって言ってたはずだが。」


なに?そんなこと?


不思議に思った。


だって・・・

社長は私が自分の彼女であるさなえの従姉妹だってこと

もう知ってるはずなんだから・・・


「はい。

今は従姉妹のとこにいます。

けど・・・
近いうちに出ようと思ってます。」



「君が従姉妹の居ない隙に
男を連れ込むのが難しいからか?」


は?


「どうしてそうなるんですか?」


問い返しても

社長は、そのまま不機嫌な顔で無言。



なんなの?



「違います。

従姉妹に彼がいるので・・・

私がいると迷惑かけるし・・・」


わざと社長に

社長がさなえと会いにくいだろうからってこと
を匂わしたつもりだった

のに・・・



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