社長!好きです!
「パパがね、10時に迎えに行くって言ってた。」


食堂の時計を見て留理が言った。


「10時?ホントに?」


だって、加崎は出張でしょ?


早くない?


「うん。さっきパパからメールあったよ。」


メール?


不思議に思っていると

留理がポケットからケータイを取り出した。



「それ、留理のなの?」

「うん!そうだよ。」


留理がケータイをいじり出した。


「あっ、そうだ!なごみママのメルアド教えてね。」


はい?

ここに居るのは、5才の男の子。

だけど、自分専用のケータイを所持。


「今どきの親は、5才の子供にも携帯を持たせるんだな・・・」


社長は不満げに留理のケータイを覗き込んで


「留理・・・また、随分と・・・」


絶句?


社長が絶句してた。



なんだろう?



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