社長!好きです!
「まだ、話は終わってないだろ?

帰ると言ったのに話を聞けと引き止めたのは、久利生さん、君だったよな?」



嫌なやつ!



「私は、もう帰りたいんですっ!」


「ちょ・・和?社長さんに向かって・・・」


さなえが心配そうに私と社長を交互に見て


「取り合えず、玄関ではなんなので・・・

上がってください。」


社長にスリッパを出した。



「さなえ、ホントにもう帰るから。

社長、話は後でちゃんとしますから・・・。」



そう言っても

すでに社長・・・靴を脱いで上がっていた。



そして、余計なことを・・・


「ここで聞くよ。

それとも従姉妹には聞かれたくないのか?

まっ、従姉妹の部屋を仁佐さんとの密会の場所に・・・」



「あ~~~~~~っ!社長!」



咄嗟に大声上げてごまかしたつもり


だったけど・・・



「仁佐・・さん?って?」


さなえが不思議そうに私を見た。



もう

遅い・・・


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