社長!好きです!
社長のいつにない行動や

社内のうわさ話や

いろいろありつつも日は過ぎて―――――


金曜日


「はい、お土産。」


その日

出張から帰った加崎が夕方秘書室に姿を見せた。


「あ・・お帰り」


渡された紙袋を覗きどこか見覚えのあるものを見つけた。


「加崎・・これさあ・・」


取り出すと

「ああ、それ、カップルで持つといいんだって。」


分かってる

だって・・・これ 

さなえがお土産でくれたのと一緒だもん・・・


「いらない。」


「え~、女の子バージョンは、留理が持ってるのよ。だからぁ・・・」


「留理が?加崎じゃないの?」


さっきカップルでって言わなかった?



「うん。帰りにちょっと留理の様子見に寄ったら、留理が欲しがったからあげて来たのよ。」


欲しがったからあげたって・・・か?


「ふう~ん、あっそう。」


要するに加崎が私と一緒に持ちたいとか

それほど思ってないってこと


だよね?


別に私も加崎とカップルで

なんて思ってないし・・・



「そうね、和が今考えてること。

結局のところは、そう思われても仕方ないのよね。」


「どうゆう意味?」


「ちゃんと和に話した方がよさそうね。」


何を?


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