社長!好きです!
加崎と夏輝と夏輝の奥さんは

幼なじみだった。


双子

当然

親でも見分けがつかない。



双子

当然

同じ人を好きになる。


幼い加崎がとった行動ーーーー



「夏輝と判別してもらう方法を考えたのよ。」


それは、今こうやって大人の私が聞くと

なんとも・・・安易


だから・・・そうなっちゃったんだ。


男が好きだから・・・とかじゃなくて


「しゃべり方で夏輝と区別つけようって思ったのよね。」


で・・・オネエ言葉ですか?


「オネエ言葉じゃないわよ。

言葉使いが柔らかくて丁寧でやさしいの。」


はあ・・そうですか

自分でそう言ってるんだから・・・


あえて否定するのも・・・ね


「実際、彼女は私と夏輝の区別はついたのよ。」


だったら

普通にしゃべればよかったんじゃないの?


「でも、『勇士はやさしいから好き』って言ってくれたのよ。」



やさしいの意味が違うんじゃないの?


言葉使いじゃなくって・・・



「ずっと3人で一緒だと思ってた。

けど・・・」



大人になるにつれて3人の関係が微妙に変化して・・・


彼女は、加崎じゃなくて弟の夏輝を選んだ。



そして・・・


「留理を産んで・・・」



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