社長!好きです!
寝言を言ってるうちはよかった?


そのあと――――


私の部屋の前


「ちょっと待ってくださいね。」


カギを開けようとしてたら


「あれ?笑美花さん?」


今度は芽室さんが自分の部屋から出て来た。



ツカツカと私たちの方にやって来て


並木さんの担ぐ笑美花の顔をやっぱり覗き込む。



「寝てるの?泥酔?珍しいね、笑美花さんが・・・」




由とは違って

心配そうに


「何かあった?」


とか

私に聞いてきた。



そしてーーーその瞬間



ぱちっ!



笑美花の目が


見開かれた!




「笑美花?」



< 814 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop