☆ソラ☆
私は放課後、屋上で日が落ちるのが早くなった空を眺めた。
夕日が沈みはじめている。

私は屋上が大好きだった。

昼休み、放課後は屋上で暇を潰していた。

葵が昔言っていた。

「菜緒が見つからなかったら屋上に行けばいいね。」

って。


屋上からは下校する生徒が見れた。
その中に連と大倉君もいた。

ふっと連が上を向き、私を見た。


私の目は連の目を見ていて、連の目も私を見ていた。


私は目を逸らすことができなかった。
金縛りになった気分だった。
どのくらい時間が経っただろうか、いや、本当は数秒しか経ってなかったかもしれない。


連は大倉君に呼ばれると、私から目を逸らして行ってしまった。

私はその場でしゃがみ込んでしまった。
顔に手を当てると顔が熱い。
きっと耳まで真っ赤になっているに違いない。

自分でもわからなくなっていた。

自分が連にとってどういう存在でいたいのだろうか…。

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