☆ソラ☆

☆屋上☆

夏休みも終わりに近づいてきたある日、午前中の準備も終わり午後まで時間があったため、私は屋上のドアのところにある日陰で休んでいた。
すると、いきなり屋上のドアが開き、そこから連が入ってきた。

「何してんの??」

連は私が寝ている隣に来て言った。
私は内心では驚いていたが、連に気づかれないようにしていた。

『空を見ながらお昼ね。』

私は眠そうなフリをして答えると、連は私の隣で寝転んだ。

「地面が冷たくて気持ちイイなぁ。屋上って暑いって思っていたから来なかったけど、ここいいなぁ。」

連は本当に気持ちよさそうに言った。

『学校で私の1番好きなところなんだ。意外と人来ないんだよ。』

「マジで??気持ちイイのになぁ。」

連は笑いながら言った。

連と並んで空を見ていると、私と連はいつの間にか眠ってしまっていた。
気がつくと完全に午後からの準備の時間が過ぎていた。
私たちは急いで教室に戻ると、皆に二人で何していたんだよ!ってからかわれた。


あの頃は、そんな些細なことでも嬉しく思っていた。
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