☆ソラ☆
連の部活が終わるまで私はいつも中村先生の仕事を手伝っていた。
中村先生は人をよく使うが、何故か憎めないタイプなので生徒たちにも人気があり、今の私も中村先生に頼まれ事をされると何故か了承してしまう。
今日もいつものように手伝いをさせられて自転車置き場で連を待っていた。
でも、部活の片づけも終わって30分も経っているのに、なかなか来る気配がないので仕方なく部室まで迎えに行くことにした。
部室まで行くと、部室の前で人影が2つ見えて、その1つが連だとすぐにわかった。
しかし、連の隣に真由がいることがわかると動いていた私の足はピタッと止まった。
少し離れたところで私は連と真由の楽しそうなおしゃべりを見ていた。
疎外されたような気持ちを抱えたまま声を出さずに立っていた。
「菜緒?」
連が私に気づき、声をかけてきた。
その声に胸がツーンッとさせられ、我に戻った私は
「遅い!!」
と笑顔を見せて言った。
この気持ちを誰にも悟られないようにするため。
連は真由に「じゃぁな」と言うと私のところまで駆けてきて「ごめん!!」と謝った。
「早く帰ろう。」
私はそれだけ言うと連の手を握って自転車置き場まで歩き出した。
中村先生は人をよく使うが、何故か憎めないタイプなので生徒たちにも人気があり、今の私も中村先生に頼まれ事をされると何故か了承してしまう。
今日もいつものように手伝いをさせられて自転車置き場で連を待っていた。
でも、部活の片づけも終わって30分も経っているのに、なかなか来る気配がないので仕方なく部室まで迎えに行くことにした。
部室まで行くと、部室の前で人影が2つ見えて、その1つが連だとすぐにわかった。
しかし、連の隣に真由がいることがわかると動いていた私の足はピタッと止まった。
少し離れたところで私は連と真由の楽しそうなおしゃべりを見ていた。
疎外されたような気持ちを抱えたまま声を出さずに立っていた。
「菜緒?」
連が私に気づき、声をかけてきた。
その声に胸がツーンッとさせられ、我に戻った私は
「遅い!!」
と笑顔を見せて言った。
この気持ちを誰にも悟られないようにするため。
連は真由に「じゃぁな」と言うと私のところまで駆けてきて「ごめん!!」と謝った。
「早く帰ろう。」
私はそれだけ言うと連の手を握って自転車置き場まで歩き出した。