☆ソラ☆

「屋島君が引っ越したのって…小５のときだっけ??」

「うん。」

「菜緒、屋島君と仲良かったもんねぇ！また、再会できて嬉しいんじゃない？」

「うん…まぁ、嬉しいっちゃぁ嬉しいけど、私より大倉君のほうが嬉しいんじゃない??」

「そっかぁ。私は屋島君苦手だったんだよね…。いつもケンカしてるし、大倉君と２人でいるところなんて見たら避けてたよ。」

彩は笑いながらそう言い、「前より怖くなってるかな？」と聞いてきた。

「大丈夫!!遼は絶対に女には手を挙げないから。それは私が保証する!!それに、遼を味方につけると怖いもんなんてなくなるよ。」

私は小学生の頃を思い出しながら彩に言った。
彩も私の話を笑いながら聞き、

「今では大倉君は変わって、ケンカしなくなったけど…あの頃は毎日のように先生に反抗してたし、屋島君も大倉君と一緒になってたから…みんな２人のこと怖がってたんだよね。でも、２人って何かを惹きつけるモノがあったから、好きになる女子も多くてさ。」

「そうそう。意外とモテてたよね、あの２人。」

「でも、菜緒って怖いモノ知らずっていうか、好奇心旺盛っていうか…普通に２人と話してたよね。」

彩は苦笑いをしながら私に言った。