☆ソラ☆

☆再確認☆

遼が高校に受かってめでたい日かと思いきや…その後に嫌なことが待っていた。

それは、真由に放課後呼び出されていることだった。

朝、学校に着くと教室の前で真由が待っていて、放課後に話したいことがある。と言ってきた。
その後、真由は私の返事を聞かないまま自分の教室へ戻っていった。


そして、放課後になってしまった。


「菜緒は連のこと、どう思ってるの??」

真由は私にいきなり聞いてきた。

この言葉、前にも聞いたことがあった。

そう、あの日は梅雨が終わって、そろそろ夏が来るっていう時期だった。

その日も放課後、真由に呼び出されたんだ。




私は靴元に目線を持っていき真由に言った。

「別に…何も思ってないよ。」

真由の視線が怖かった。
今すぐにでも逃げれるのなら逃げたい気持ちだった。

「それ、本当??」

「…うん。」

真由は私をじーと見つめた後、笑った。

「知っていると思うけど、私は連のこと諦めてないから。菜緒は諦めたみたいだけど。」

目を見なくても真由がどんな目をして私を見ているのかがわかった。

「本当に信じるから。その言葉。」

真由はそう言うと、私に背を向けて帰っていった。
真由の姿が見えなくなった頃、私はようやく顔を上げることができ、深くため息をついて空を見上げた。
そして、ふっと横を向くと遠くのほうで連が見えた。
連はサッカーの服装で運動場から空を見上げていた。


その姿を私はずっと見つめていた。


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