【完】夏休み最終日、図書館で会いましょう。
辺りをみると、日が沈みかけていた。
「あ、それじゃあ、今日は本当にありがとう!」
もう帰らなければいけない時間だった。
「あのっ…」
達也くんが何か言いかける。
「…また、いつか、会えるといいね!」
そう叫ぶわたし。
「あのっ来年も、夏休み最終日、図書館で会いましょう。」
「はい。ではまた来年。」
わかれるとき、達也くんの顔をみてドキッとした。
このときすでに、わたしの恋はスタートしていた。
恋をしてはいけない相手だとも知らずに…。