【完】夏休み最終日、図書館で会いましょう。
再会
始業式が終わり、各教室で先生・生徒の自己紹介の時間になった。
「えっと…じゃあ出席番号順に自己紹介をお願いします。」
と、達也くん。
なんか達也くんがスーツ着てて、変なの。
そんなことを思っていると、順番はすぐ回ってきた。
「じゃあ次の…
"深山"さん?」
達也くんはまだわたしの存在に気がついていないみたい。
苗字はお互い知らなかったからなぁ。
まぁ自己紹介したら絶対バレるだろうけど…。
「…はい。」
返事をして立ち上がる。