【完】俺様男子に初恋しちゃったんです。
まぁ、もう母親の料理慣れたけど……
「はい、じゃあ爽を起こしに行くよ!」
「は?俺もかよ?」
「当たり前っ!」
母親に腕を引かれて爽の部屋へ。
「爽ーっ!起きなさーい!」
と、言いながらやっぱり尋常じゃないぐらいの力で体を揺さぶる。
「何だよ、まだ早いじゃんか……」
爽も起きるのを嫌がる。
「今日はね、フレンチトースト作ったからお兄ちゃんと一緒に食べて欲しいの!」
「えー……どーせまた失敗作でしょ?」
……やっぱり爽もそう思うんだな。
「いや、パパはね朝食べて行ったけど美味しいって言ってくれたわよ!」
……うちの親父は母親の作ったものは不味くても『美味しい』と言う。
だからこーやって何回もろくに作れない料理に挑戦するんだ……