【完】俺様男子に初恋しちゃったんです。
第二章
*杉崎君のアルバイト
それから数日後。
「実音ちゃん!!お弁当作ってきてくれた!?」
昼休みになると、杉崎君は以前のように飛んで私のクラスに来る。
「うん、作ったよ!!はい、これ。」
私は杉崎君にお弁当を差し出す。
「今日の中身なんだろ〜」
「杉崎君の好きな甘〜い卵焼き入れたよ。」
他愛ない会話をする。
「………ちょっと。私の目の前でいちゃつくのはやめてくれるかな?」
雪菜が呆れたように言う。
「いちゃついてなんかーー「ごめん!!雪菜ちゃん!!」
杉崎君が私の言葉を遮る。
「もう!!杉崎君ってば!!」
杉崎君とは前と同じような関係に戻れて良かった。