見上げた空、願いを込めて



何を言うのだろうとその口が開くのをなんども見ていると、俺が無言になりすぎていたせいか、その女子は視線をいっそうさ迷わせる



そして口を閉じてうつ向いてしまった


いい加減ながい



何も言わなくなった女子に一緒に遊びに行こうと誘われた返事も忘れて、もう一度、何?と聞く


すると顔を歪ませながらも無理に笑って


「ごめんなさい」



と言った



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